揆奮館流棒術の修行内容
[2005/06/16更新] ※ 現在、策定中のものを含む。
基本の攻撃法を稽古する。
並行して、棒の基本的扱い方、構え、捌きなどを習得する。
[基本20本(二人稽古)]
二人相対して、基本の攻防法を稽古する。
単発攻防から、五回以上連続攻防まで、バリエーションを変えて稽古する。
[補助トレーニング]
歩法、体捌き、棒捌きなど、棒術の補助的稽古をする。
[応用20本]
基本稽古に、臨機応変、創意工夫を加えた応用技法の稽古をする。
打ち込み台を使って、実際に打突の稽古をする。
さらに実戦性を考慮し、動く標的を用いて、実際に打突の稽古をする。
二人で相対し、棒対棒の攻防動作を前もって約束した稽古をする。
[約束組棒10本(中伝の形)]
初伝の形を、さらに発展させた組棒である。
[約束組棒10本(奥伝の形)]
中伝の形を、さらに発展させた組棒である。
[棒以外の武器相手の約束稽古20本]
棒に対して、刀・薙刀・槍など棒以外の武器を使用する相手との約束稽古である。
[自由組棒]
二人で相対し、自由に技を繰り出して、実戦を想定した稽古をする。
[試合]
揆奮館では、棒により実際に直接打突をする試合は生死にかかわるため、現実としては
実施不可能であるので、それに近い模擬のものとして、なぎなたや銃剣道のように防具付
き限定箇所への打突攻撃や空手の寸止めのような攻撃、または護身道のように安全な棒を
用いた打突攻撃などさまざまなバリエーションの試合方法を想定している。
特定のルールを作り試合を競技化してそれに勝つための稽古に専念することは、ルール
の無い実戦にとっさに対応できなくなるおそれがあるので、試合のための稽古も日頃はル
ールを特定せず、あくまでルール無しの実戦のものを想定して稽古をする。
沖縄棒術の形「徳嶺の棍」を、一番から五番まで、順に五つに分解し、それぞれに揆奮
館流の棒術技法を加え、より実用的に調整したものである。
一番から五番までの形を、難易度順としてではなく、空手の基本形の「平安」初段から
五段までのようにそれぞれ順番に初段から五段の形としている。
沖縄棒術の達人の一人である徳嶺親方が編み出した沖縄棒術の形「徳嶺の棍」を、揆奮
館流棒術として調整したものである。
揆奮館では、棒術の形を数多く覚えるのではなく、この「徳嶺の棍」の形を徹底して
修錬し、その奥儀を極めることを修行の最終目標の一つとしている。
なお、補助的に、「徳嶺の棍」の形の他のいろいろなバリエーションの研究および他の
棒術の形の研究もしている。
※参考形 「浦添の棍」